[厚生労働省]海外の感染・発生状況について[5/30]

5月30日までの新型コロナウイルス、海外の感染分布を表すと上のようになります。
これまで感染が確認されてたのは204の国や地域となっています。(国や地域にその他がありますが、不明確なためここでは除外としてます。)
データは「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年5月30日版)の国外の発生状況について」に基づいてます。
世界の新型コロナウイルスの感染状況の推移
世界の感染数の推移が見やすくなるように、動画にしてみました。YouTubeで公開中。
海外の新型コロナウイルスの感染者数の推移グラフ

グラフを見てもわかるように、アメリカが感染の中心地として新型コロナウイルスが拡大している。世界全体の感染数の約3割がアメリカ。
5月29日、アメリカ国内の感染者は新たに24,157人が確認され、累計は174万人を超えた。
死者数が増える中、アメリカ各州では社会経済活動の再開に向けた動きが続いている。
全体的にみると横ばい傾向になっていますが、他の感染国と比べるとまだ多くの感染者が確認されています。また、ロシアやブラジルの感染が1万人を超えてきたことから、世界の感染状況が変化してきました。
アメリカの感染者数を除いたグラフ

5月1日に、新型コロナウイルスの発生源であった中国でしたが、他の国で感染が広がったことで、感染報告の上位から外れました。
こうしてみると、中国以上に他の国で新型コロナウイルスの感染力がどれだけ驚異なのか感じさせられます。
ブラジルとロシアで急激に新型コロナウイルスの感染が拡大しているのがグラフを見ても明らかになっている。特にブラジルの感染拡大が顕著になってきている。
5月30日のブラジルは、新たに26,928人の感染が報告され、1日の最多更新となった。世界第1の感染国アメリカを、もう3日続けて超えている。
一方、世界第3の感染国のロシアでは、新たに8,566人が新たに確認された。1万人を下回って数で感染は、横ばいと停滞している。
5月30日、ヨーロッパで最も感染報告が多いのはイギリスで、2,095人の新規感染が確認されてた。昨日に多かったフランスは597人と1/5に減少。
ヨーロッパ全体でみると、新型コロナウイルスの感染は小康状態になりつつあり、徐々に減少傾向と落ち着いてきている。
過去、一時的に感染が多かったスペインやイタリアなどは、1日の感染者の数が500人程度までに抑えられていましたが、全体的に1,000人程と若干増加しています。
5月30日、インドの新規感染が7,466人を確認。インドの感染累計が165,799人となり、トルコを抜いて世界第8の感染国と感染が加速している。
海外の新型コロナによる死亡者の推移グラフ

5月30日、アメリカの死者数は1,211人となった。
アメリカでの感染報告は2万人以上が多く目立ってますが、死者の数が1ヶ月前を比べると半数以下と変化してきた。医療体制が整って現場が対応できてきたと思われる。
これまでアメリカでの新型コロナウイルスの累計の死者数10.2万人を超えた。
アメリカの死者数を除いたグラフ

5月30日、ブラジルの新型コロナウイルスの死者数は1,124人となった。4日続けて1,000人を超える人が亡くなっている。
感染の規模がアメリカと同調しているため、ざっくり計算でも1ヶ月後の6月末には、ブラジルの累計死者は約5万人を超える可能性がある。
同日のロシアでは、連日の感染報告が1万人近くも確認されていますが、死者は174人と感染数に対して圧倒的に少ない死者に抑えられている。
これに対して欧米メディアがロシアが発表している死者数の報道を巡り「実際は7割多い」「過少報告だ」と報道されています。
5月30日のヨーロッパで死者が多くなったのは、イギリスで324人が亡くなった。
過去、ヨーロッパで多くの新型コロナウイルスの死者が出ていた、イタリアやドイツなどは、徐々に死者が減少している。現在では100人程度までとなり、少ない時には2ケタまでに抑えられている。
アジアでの感染が最も著しいインドの死者は、175人となってる。5月中旬から亡くなる方が徐々に増加している。
WHOがパンデミックを宣言
